国産桐米びつ

日本人の主食である「米」。
国民1人あたり、年間約50kgを食しています。
多いと見るか、少なく感じるかは、人それぞれと思いますが、10年前より10kgも減ったそうです。(※農林水産省HPより)

そう考えてみると、
「お米の減りが遅い」
「買ったお米を保管する期間が長くなった」
という方も増えているのではないでしょうか?

お米は精米したてが一番美味しく、時の経過とともにだんだん風味が落ちていきます。
精米したり購入した後は短期間で食べることが一番ですが、美味しさを保ちながら保管が出来たら良いですね。

私たちは10年以上前から、国産桐で米びつをお作りしています。
ここから、私たちの【国産桐米びつ】について、紐解いてご紹介したいと思います。

 

●米びつを桐で作る理由

〈桐〉の最大の特長は、「日本一軽い木材」であるということです。
密度が小さく、中が詰まっていないことが理由で、そのため大変やわらかい木材でもあります。
顕微鏡で見ると、ミクロの空間が無数にある「多孔質」であり、断熱性にも優れています。

(桐の顕微鏡写真※木材の構造・佐伯浩著より引用)

また、木は製品になっても呼吸をし、湿気を吸うことで膨らみ、乾燥するとやせますが、桐はこの収縮活動が顕著で、このことにより「調湿作用に優れる」と評価されています。
桐箪笥が良い例で、湿気を嫌う物を保管するのに桐がよく用いられるのは、これが理由です。

さらに、桐に含まれる「パウロニン」「タンニン」などの成分は、虫がつきにくく、抗菌作用を期待できます。

このように、〈桐〉は お米の保管において注意したい「熱」「湿気」「虫」をクリアできる素材なのです。
また、透明容器ではないため「紫外線」からも守り、さらにアルカリ性木材であるために「酸化」から防ぐとも言われています。

 

●国産桐へのこだわり

弊社では、米びつなどの食品を直接入れる製品には「国産桐」を使用します。
その理由は、国産桐においては丸太の状態で購入し、製材・乾燥を経て製品になるまで、一貫して社内で管理している材料だからです。
(※現在は新潟県産の桐です。)

製材・乾燥の工程は、手間と時間がかかります。
使用する厚みに製材したのち、外に並べて約1年以上出しっぱなしにします。
桐は渋の成分が多く、雨や雪にさらすことによって渋を抜くため、また天日に干して乾燥させるためです。
木材の状態は職人の目利きによって選別されるため、知識や経験も必要です。

この工程を短縮・簡易化するために、薬品などを用いるケースもあるようですから、弊社としては食品を入れる製品には、社内管理の国産桐を使用することを徹底しています。

 

●ASAKURAの米びつの特長

①見える所にも置ける、インテリア性を考慮したデザイン

本体に曲面加工やテーパー加工を施し、スタイリッシュなデザインとなっています。

②片手で開閉できるスライド蓋

片手で軽い力によって開閉できるため、作業の負担を軽減しています。

③湿気を寄せ付けない、厚みのある桐材

本体および底板には厚さ16mmの厚材を使用。
外部からの熱や湿気をしっかりと防ぎます。

④桐箪笥職人がつくる、堅牢な箱組み

桐箪笥の本体を組み立てる技術と同じ「ほぞ組」「木釘」でお作りしています。

⑤使い続けて愛着がわく、国産山桜材の取っ手

山桜材は経年変化が顕著で、次第に赤みのある褐色へ変わっていきます。
使うほどに色が深まり、愛着も生まれます。


いかがでしたでしょうか?

毎日のごはんが美味しく食べられることは、日々の元気や健康にもつながります。
また、保管状況が良くないことによるフードロスなんて、避けたいですよね。

美味しいごはんのため、食べ物を大切にいただくエシカルな食生活のために、
ぜひASAKURAの「国産桐米びつ」でお米を大事に保管しませんか?

 

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